当協会の顧問であるNPO法人おひさまでたよ 代表 土谷みち子先生にお話しいただきました。
みなさんこんにちは、土谷みち子と申します。
産後セラピー協会の顧問を仰せつかりました。皆さんのご活躍を応援させていただきます。
私自身の経験は大学の教員として、小学校や保育者(先生たち)の養成をしていましたけれども、専門は乳幼児の発達相談で、お子さんの成長をサポートしていく、いわゆる子育て支援を三十数年に渡って経験してきました。
そのご縁を得て産後セラピー協会のテキストの監修もさせていただきながら、出産の前から、また出産直後からのサポートをご一緒に考えていただきたいと思っております。皆さんのご活躍を側面から応援する立場になりました。
これからの産後ケアという分野はママたちの健康・心理も含めて、鬱っぽさも含めてサポートしていくということがおおきな特徴と感じるかもしれないが、それだけではなくて、出産の直前から不安の波が押し寄せてきますので、出産前に一度お会いして、そこから継続的なサポートをお勧めしたいと考えています。
優しさを届ける
それともう一つは、お母さまたちに優しさを届けるということを、ご自分の中で、相手のお話を聞きながら、どんな風にこのひとに優しさを届けたらいいかっていうのを考えていただけたらと思います。
人によっては手をさすりながらお話をしたり、握手をずっとしながらお話を聞く人もいますが、接触が苦手という方もいますので、笑顔を届けるだけでもいろんな方法があると思います。
家族のシステム全体を見る
これからのサポートっていうのは、ママのサポートだけでなく、家族のシステム全体が、赤ちゃんのケアをどれ位可能なのかっていう家族のメンバーおひとりおひとりの心と身体の状態が、それを支える力があるのかっていうのを見ていく必要が増してきます。
ご家族に寄り添うサポーターになる
近年では、「父親の産後うつ」が話題になっていますが、私たちのグループのところにも「僕の話を聞いてくれ」と飛び込んでくるようなお父さんも数名でてきています。
社会のギスギスした環境が、まだまだ残っているような働きすぎの方々も、疲れきっていて出産に飛び込むママもいると思いますので、皆さんの温かさで赤ちゃんを産むっていうことが素晴らしいこと、そして育てることの大変さと喜びをご一緒に共有できるサポーターになっていただけることを願っています。
土谷みち子氏
経歴:専攻は臨床発達心理学、保育学。家庭支援論をはじめ子育て支援総論や乳児保育などを担当する。
NPO法人 こどもと未来-おひさまでたよ- 理事長/元関東学院大学教授/臨床発達心理士/子ども家族早期発達支援学会理事/横浜市金沢区地域子育て支援拠点発達相談員・スーパーバイザー。2024年より、当協会の顧問に就任。